design studio MOVEHEARTS / Webデザイナー
- 川島 健吾 Kengo Kawashima
- 「デザインで心を動かすこと=movehearts」をモットーに、ココロ[hearts]の中にあるアート[art]を刺激する-そんなことを想いながら、日々制作をしております。1977年生まれ おひつじ座のO型
フリーランス / Webデザイナー
- 高橋 定大 Sadahiro Takahashi
- 1983年生。専門学校卒業後、Web制作会社を経て2004年にフリーランスとして独立。フリーランス直後よりVJの活動を精力的に行い、映像チームAGROMに所属。現在、Webやインタラクティブメディアを主とし、仕事と個人活動との両立を図りながら生活中。
- [2009.02.13] 第1回 :
- 「TVゲームよりレゴが好きだった」(川島) 「凄くゲーム好きだった。」(高橋) ~クリエイティブ業界に入るまで
- [2009.03.03] 第2回 :
- 高橋さんのFlash作品を見ながら話す Flash制作の話あれこれ。
- [2009.03.17] 第3回 :
- 川島さんのFlash作品を見ながら話す Flash制作のあれこれ。
- [2009.03.31] 第4回 :
- 良い制作をするには、発注者との関係性、そして業界のことなど
Creator+Cureator、札幌の最前線で働くクリエイターお2人に市内の彼らのお気に入りのスポットで、自分達の仕事について深くお話をしてもらうコンテンツ。1万字以上におよぶ内容を4回に分けて紹介します。その狙いは、単なる人物紹介に終わらない、読み応えのある業界のリアルな話題を提供していくことです。
さて、前回はお二人の自己紹介で終わりましたが、いよいよメインテーマに話題を移します。お互いのFlash作品紹介と、それにまつわるお話。今回は高橋さんのFlash作品をご自身で紹介していただきながら、トークを進めていきます。
高橋さんの作品1 携帯待ち受け(自主制作)
高橋定大(以下高橋):
これは携帯の待ち受け画面の作品でFlash Lite1.1というソフトを使っています。結構、動きを入れているのですけど、すべてFlashのAction Scriptで制御をしています。待ち受けなので特に機能はありません。これは完全に自主制作です。息抜きをしたくて作りました。
仕事でもサンリオのキャラクターのFlashの待ち受け等を作っています。一番最初に作ったのは市内のイラストレーターの新矢千里さんのイラストを使ったものです。新矢さんのイラストは大好きなんです。 それをもとに営業をしました。宣伝という感じで営業さん、パブリッシャーさん、同業者に見せたりしました。すると携帯Flashの仕事がどんどん入ってきました。
待ち受けの制作について、気をつけているのは携帯は容量が少ないので、なるべく軽くするようにしています。ベクターグラフィック的なものが一番適していると思います。画面が小さいので、動きを大きくつけられるのがいいのかな、と思いますね。
作品について。
笑ったキャラクターと怒った感じのキャラクターを作って、キャラクターが歩いて行くと、まわりがどんどんハッピーになっていく作品です。最後にスマイルが、怒ったキャラクターとぶつかると、怒ったキャラクターがスマイルになって、次につながっていきます。
最初はただマルのキャラクターだったのですけど、もっと擬人化させたほうが面白みがあるかなと思って、今のキャラクターになりました。あんまり変わらないかもしれませんが。
川島健吾(以下川島): 高橋くんの人柄が出てる作品だと思いますね。さっきの絵コンテを見ても可愛いキャラクターとか、ゲームぽいのとかが多くて、そのあたりも人柄なのかなと感じます。あと、作品をみるとゲームが好きなんだな、と感じます。
高橋: こんなのしか、作れないですから。シンプルなゲームで見る人に想像を委ねるのが好きですね。
川島:
僕は携帯では、Flashの仕事はやったことはないですね。壁紙的なものはあります。制作で気になるのはやっぱり容量制限です。いかに色数を少なくしてシンプルで、カッコよくしないといけなくて、表現の幅は狭く感じます。
高橋くんのこういった自主作品は大事ですよね。仕事ではなくて自分の好きなものを形にするって、普段なかなか忙しくてできないじゃないですか。自主作品を作ると「あっ、自分はこういうのをやりたかったんだな」とわかります。好きなティストや方向性も再確認できますね。
高橋: 精神的にもリフレッシュできます。
川島: 僕は、自主では最近は全然作ってないですね。考えてはいるのですけど。作って、コンテストとかに応募したいなぁ、とは思ってます。ところで高橋くんはイラストを描いていますか?
高橋: 最近はそんなに書いてないですね、昔は書いてました。マンガ好きでしたし。マンガとゲーム好きでインドア派ですね。映画も好きです。
川島: 僕も映画が好きでで、そこからアイディアが浮かぶこともありますね。TVのCMの中の動きとか、地下鉄の中吊り広告の文字の組み方も気になります。
高橋さんFlash作品3 artmeetsイベント会場用映像
高橋:
これは2002年の冬に、artmeetsという北海道新聞が主催するイベントがあって、その一環で出した作品です。会場にラウンジブースがあって、カフェみたいな休憩スペースなんですけど、主催者側から、そこでちょっとおもしろいことができないか?というお話がありました。
その時、ライブ・ステージでは新矢(千里)さんのグラフィックで映像を流していたので、そのつながりとして、その素材でなにかできないか?というところから空間演出のひとつとして、この作品を作りました。制作期間は1週間ぐらいです。
インタラクティブ作品として、これはWeb上で見るとイメージしにくいと思うのですけど、実際は、会場ではチュールという結婚式の時に被るベールのような素材をレイヤーのように何層にも並べて、それをスクリーンにして、この作品をプロジェクターで大きく投写しました。
そこで、来場者が近づくと、それにキャラクターが反応するという仕組みですね。その仕掛けは、センサーとかではなくて、人が操作する方法です(笑)。マウス・キーボードを使い、マウスにキャラクターが追従したり、数字キーを押すといろいろアクションが起きるようにしています。これを来場者の反応を見ながらスクリーンの裏で僕自身がやってました(笑)。
川島: 子供って、こういうの好きですよね。僕の甥っ子もこういうの好きで、マウス使ったりとかキーとか押して反応が返ってくれば喜びますね。
高橋:
直感的なんで、子供とかWebを知らない人にも反応が良かったです。この作品は最初から、来場した人に合わせてやる、というのはアイディアとしてありましたね。使用するグラフィック・パーツを見た時、鳥とかが目について、じゃあ、飛ばそうよ!ということになってこのデザインになりました。鳥や蝶やオバケを出してます。
れが実際に何層ものチュールに投写すると奥行き感が出ていい感じになっていました。この作品に関しては、新矢さんのキャラクターを使わせてもらいましたが、自分でゼロから考えるときは、今まで見たものを頭の中で集約させて、ちょっとスケッチで起こして、固めていきますね。
動きに関しては、よくFlashでこういう動きができます、という本やサイトを参考にして、この絵にこういう動きをさせたらおもしろいんじゃないか、という感じで組み合わせを考えるのが多いです。
ラフの作り方。その方法と、よく使うソフトウェア。
川島: 高橋くんって、Flashでアニメーションを作るときに、動きとか、最初に全部キチンと考えてから作りますか?それとも作りながら考える?
高橋: 作りながらが、多いですかね。
川島: やはり、そうだよね。
高橋: 案外、制作する前にキチンと考えたものって、あんまりよくない場合があります。ハッタリが利かないというか(笑)。思いつきも大事だと思います。
川島: 何にも考えないで作る時もありますからね。とりあえず動かしてみて、横よりは縦がカッコいいかなと考えたり。
高橋:
以前は作品のグラフィックは、手で描いて、それをトレースしてましたけど、最近はラフを見ながらそれをパソコン上で作ることが多いです。そのほうが早いです。
今、手書きっぽいやつなら、Flashのブラシツールでも描けますし。結局、スキャンしてもアナログのものとデジタルとは違うので、デジタルには最初からデジタルで描いたほうがニュアンスは伝わりやすいのかな、と思います。
Flashで作品を作る時に、その手前でラフを作る時は、紙とペンと、あとFireworksとIllustlatorを使います。あと、凄く有機的な動きをさせるならAfterEffectsも使います。それのパペットツールを使うと柔らかい動きが作れます。それからデーターをFlashに持っていきます。
川島: 僕はまず手で描いていって、これでいけるかな、という感触が出てきたら、パソコンの画面を開いて作っていく感じですね。使うソフトはIllustlatorばっかりです。なにを作るにしてもイラレですね。Flashの作品でも。
高橋: 使いやすいですよね。イラレ。
川島: 僕はFireworksが使えない、というのもあるのだけど。
高橋: Fireworksって、スライスのためにあるといっても過言ではないかもしれないですね。
川島: 後でHTMLで構築することを考えたらFireworksのほうが早いですよね。高橋くんはPhotoshopでラフ作ったりはないの?
高橋: します。ラフ作りはFireworksだとどうしても、フィルターツール等少ないので、そのためPhotoshopを使うことが多いですね。
川島: 僕はイラレベースなんですけど、常にPhotoshopと連携しますね。写真とかグラフィックをPhotoshopで作ってIllustlatorで配置という作り方です。すべてPhotoshopで作ったほうがキレイかな、と思う時もあります。その場合ファイルは重くなりますけどね。
高橋: 川島さんはIllustlatorのバージョンは?
川島: CS3です。
高橋: そのバージョンなら結構、他のソフトとシームレスに連携できますよね。
川島: そうそう、特に、Flashとの連携はたいぶ楽になりました。イラレで作って、Flashに持っていく時もボンボンできます。昔は崩れちゃって、シャドウなんて使えるものではなかったですけどね。
高橋: 作業時間も早くなりましたしね。僕もイラレを使いますね。Webデザイン仕事で枠組み作るのに楽ですね。
川島: PhotoshopやFireworksは最初に書類のサイズを決めますよね。でも、Illustlatorはその必要はなくて無限にスペースがあって気に入ってます。
高橋: ああ、とりあえず、横のほうに作ったもののパーツを置いたりしますね。
川島: そうそう、その気持ち良さは捨てられない。
高橋: あと、川島さんに前から聞こうと思っていたんですけど、Webパーツのライブラリーって持ってます?
川島: 持ってます。
高橋: 今度、見せて欲しいですね。
川島:
ラフを作っていたら、自分の中のボツ案とかいっぱいできます。凄いキレイなボタンができたけど、最終的にその時に作っているものの全体で見たら、それほどのキレイさはいらない場合があって。できはいいのにその仕事では使えない。捨てるのはもったいないので、それらのaiデーターをまとめて「ボタンai」とか「矢印ai」とか、そういう感じでストックしてます。
それらを別の機会に使う時もあります。仕事で納期が近いような場合、例えば、明後日ラフが必要、という時にこういうライブラリー凄く役立ちますね。とりあえず形作ってそこからブラッシュアップしていくみたいな感じで使えます。
高橋: 僕は、Action Scriptはためてます。プログラムって、結局組み合わせで使う場合が多いので。
川島: 「グラデーションai」というのもあります。作っていて偶然できた凄いキレイなグラデーションを保存しています。
高橋さんの作品 (3)FIX・MIX・MAX!、Flashのはじまり。
高橋: これに関しては、上のFlashメニューの部分だけ制作してますね。これはちょうどデジハリで講師をやっていた時に、その一環で生徒さんを入れて3人くらいで制作したものです。
川島: メニューのところ、気持ちのいい動きをしますね。
編集: ここで、お二人のFlashを始めたキッカケを教えていただけますか?
高橋:
僕が、Flashを本格的に始めたのは「Flash5」のころで、その時、中村勇吾さんというWebでは超有名人の人が凄いFlashを作っていて、自分もやりたいなぁ、と思ったのがきっかけです。6年くらい前ですかね。
最初は、自分ではアニメーションのレトロな感じの動きしかできませんでした。バージョンが「MX」になったあたりから、スクリプトを触りはじめました。僕がFlashを使いはじめた頃は、いろいろ虎の巻のような本が出てきたので、それをパーツだけ差し替えて使ったりして、しばらくはそれでやってました。
でも、一から全部作りたいなと思って、その時初心に戻って、Action Scriptに関する本を読み漁って、それからだいぶ使えるようになりました。最初に仕事で作ったのは普通のWeb用バナーです。本格的なFlash作品は自分のポートフォリオ作品で2003年くらいに作りました。
川島:
僕はFlashは2002年くらいにデジハリで習ったのが出会いですね。僕も中村勇吾さんの影響はあります。ほか、当時好きだったのは2Advanced Studios(http://www.2advanced.com/)のサイトで、それは本当に衝撃を受けて、Webというより音や動きか凄くカッコ良くて映像という感じがしました。それを見てFlashをやりたい!と思いました。
もともと、僕はデジハリでDTPの勉強もやっていて、Webでも平面でもどっちの仕事にも行けるようにしていました。でも、2Advanced Studiosのサイトとの出会いがあったから、今、Webの仕事がメインかもしれません。紙の仕事も好きですが、Webで見られて気持ち良いもの、カッコいいものを作りたいなぁと思ってます。友達に作品を見せるとき、HTMLだけのサイトより、Flashを使ったサイトのほうが「凄い!」と言ってくれます。業界ぽいというか(笑)「本当にデザイナーやっているんだね」と信じてくれる証明になります(笑)。Flashはそれだけインパクトはありますね。
僕も最初はアニメーションばっかりで、GIFアニメみたいな感じでキャラクターを動かす程度でした。最初はそういうところからはいりますね。フリーになってはじめて「スニップ」という美容室のWebサイトの仕事をもらいました。それはすべてFlashで作ることになって、特にお客さんからの要望はなくて、なんかカッコいいものを作ろうと思って、本格的にスクリプトをやり始めました。
今回はここまでです。次回は、川島さんのFlash作品を紹介していきながら、お二人の話を聞いていきます。さらにトークは深くなっていきますよ。
INFORMATION<トークの舞台のお店紹介> 公開秘密結社あじと2「チキューのためにできること」
住所: 札幌市中央区南11西7-3-18(ローソン向かい)
営業時間:11:00-23:00
電話:011-552-3729 / ajito@moku.jp
古いアパートをスタッフ自身が内装を手がけたという居るだけで楽しい和でも洋でもない空間。どこか懐かしく落ち着きます。お茶からお酒、そして地球と身体に優しいおいしいフードメニューも充実。時間を忘れます。
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